モータースポーツとは
簡単に言えば《定められたルールやレギュレーションに従い「速さ」を競う競技》です。
これだけを聞くと車を運転するだけの凄く楽なスポーツだと思われがちですが、実際には
①ドライバーの動体視力
②車の状態を瞬時に把握する感性や判断力
③天候や気象によって変化する空気や路面状態
④車両に対応するドライバーのマシンコントロール能力
これらによって技術力と車両の性能が大きく変わるとても難しいスポーツなのです。
座って運転しているから楽なスポーツ・・・?
体力に関しても、情報処理能力を高く保つ為に運転中は平常時の5倍にも達するアドレナリンが放出されると言われています。その為レース中には心拍数が200を超えることもあり通常の人間の心拍数の最高値を遥かに超え過酷なスポーツなのです。
また、エンジンを背負った無風のコックピット内の温度が55度にも達する中で、前後左右Gと戦い続け、時速200キロの世界で瞬時に判断しなければいけません。
それに対応するためドライバーは常日頃トレーニングを積み、心肺機能や体力向上に努めています。
速ければいいの・・・?
モータースポーツの大半は「速さ」を競う競技であるが、「速く」走るだけではなく「相手よりも早く無事に完走」しなければならない。したがって、いくら速くてもゴールが出来なければリタイア扱いとなり意味がありません。
個人が頑張ればいいの・・・?
車1台にドライバー1名と個人競技に見えがちですが、1台の車両を走らせるためには沢山の人々が関わり特に監督・メカニック等とのチームプレイと信頼関係が大切な競技でもあるのです。
その為、大規模なレース競技になると莫大な資金が必要となり、また、ルールや競技の性質上で車両の設計や改造、整備などを行うために人員が必要となるため、車両の操縦を行うドライバー個人での参加は実質不可能となります。
したがってレーシングチームに所属しレースに参戦するのが一般的になっております。